旅行について。

1.

最近自分は旅行するときにバッグなどを持ち歩かずに手ぶらで旅行する。

なんといってもそっちのほうが楽だし財布などを盗まれる危険がとても低い。

しかしなんといっても、「地元目線で旅行できる」のが自分の中で最大の利点である。

リュックやバッグを持って歩いているとなんだか気分が落ち着かない。どうしても自分自身がザ・観光客に思えてしまう。しかし手ぶらならそういう感情が一切なくなる。気分は落ち着くし、客観的に見ても恰好だけならそこらの地元の人々と変わらない。そしてそういう感情は不思議と自分の旅行者としての視点にも影響してくる。手ぶらでいると、単にみんなが見るような観光スポットだけでなくみんなが注目しないような魅力に気づく。マルセイユでぶらぶら旅行している時に、たまたまロンシャン庭という美しい庭園の存在に気づいた。そこはトリップアドバイザーなど観光用のメディアでは注目さ

てないものの、マルセイユの重要な歴史を物語る魅力的な場所であった。何より地元の人々がそこでたむろしているのを見て、ここは普通に観光客目線で旅行していたら絶対に気付かなかっただろうな、と思った。こんな感じで、普通の観光に飽きた人には手ぶらで旅行することもおすすめだ。

2.

自分の最近の最大の発見は 旅行先の地元の友人に案内される旅行はとても良いものである ということだ。ツアーやガイドなしでは自分でどこを訪れるか、どこで飯を食うかなどを全部調べて決めなくてはならない。それに観光客を良いカモにしてぼったくるレストランが結構あったりする。これはレストランに限らずちょっとした店などでもそうだ。これでは労力、時間そして金の大損だ。

しかしだからといって大勢のツアーやガイドが良いかというとそうとも限らない。

ツアーの場合は見るものがあらかじめ限られているから自分がその場の雰囲気を楽しむ時間がどうしても少なくなる。自発的に楽しむのでなく、「サービスが彼らから与えられている」感じがどうしてもしてしまう。(かなりわがまま。)しかも彼らの場合、お得なレストランなどよりもどちらかというとtouristicで高いレストランしか紹介してくれない。

そこで最近は、現地にいる友達に案内してもらうことにしている。彼らと観光すれば観光客目線でなく地元目線の観光を味わえる。単に有名な、皆が行く場所ではなく歴史や文化の詰まった場所を案内してくれる。しかも地元に人な人気の安くてぼったくりなどの無いレストランを紹介してくれるから一挙三得だ。

3.

自分はtouristicな雰囲気が大嫌いだ。せっかく自分が見たいものを見に行っても他の

観光客が大勢いると気分が萎える。しかもこういう場所には大抵、なんとなくみんな訪れているからという理由で訪れている観光客が多い。例えば、前に行ったバルセロナのグエル公園。ガウディの建築はたいして歴史もないしバルセロナ独特な文化のコンテクストにマッチしていないということを知っていたので、もし観光客が少なくて入場料無料なら行ってみるか程度の気持ちで行ったものの、いざ行ってみたら観光客だらけでしかも入場料は8ユーロ(ホステル一泊8ユーロ)だからアホらしくなって結局公園には入らなかった。正直のところ、この公園は建築の美しさ以外の魅力を見出せなかった。自分にとって歴史や文化のコンテクストを理解せずに観光することは論外だ。要は自分は観光に関しては根っからのひねくれ者なのだ。しかし、こんな性格だからこそ本当の意味で観光を楽しめる。バルセロナで行った、スペイン内戦の際の弾痕がそのまま残っている教会の前で、過去の内戦やカタルーニャ人がいかに内戦を屈辱的に感じているかなどを一人その場で想像していた。もちろんこんな場所に観光客など来るわけない。だからこそ一人で観光を楽しめるのだ。